Author:シンダンシ
シンダンシこと土田正憲です。
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新潟県の長岡市に住んでいます。長岡市といっても旧栃尾市の山のほう。そう、栃尾は厚揚げのような「ジャンボ油揚げ」と上杉謙信が旗揚げした地で有名なところです(知っている人は少ないか?)。
日々の出来事や思ったことなどを綴っていきます。いや、もしかすると苦悩していることばかりになるかもしれません。
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4月18日のこと。三条エコノミークラブ様で講演をさせていただいた。三条エコノミークラブ様は58年の歴史をもつ後継者の異業種団体である。
■三条エコノミークラブ
https://sanjo-ec.com/
演題は「確固たる信念を持つ」。私が常々思い、また経営支援の場で申し上げていることをお話しした。以下のとおりである。
経営とは、将来のあるべき姿と現状とのギャップを埋める取り組みである。したがって、将来のあるべき姿がない、もしくは明確になっていない会社は経営しているとは言えない。
将来のあるべき姿とは、会社のビジョン(未来像)である。会社を成長させる社長は明確なビジョンを持っており、さらにその実現がたくさんの人を喜ばせることができると信じ切っている。だからこそ常にその実現に向けて考え、行動する。確固たる信念は、この信じ切れるビジョンから生まれる。ビジョンは明確化するだけでは足りない。信じ切れるかが重要だ。
社長専門コンサルタントで有名な一倉定氏は、社長とは決める人だと言った。社長の決定を支えるものは、経営理念、ビジョン、そして自社の歴史であると私は考えている。もちろん、経営や業務に関する知識も必要であるが、それだけでは社長の決定を支えることはできない。このようなことからもビジョンは大切なものである。なお、ビジョンとは、何のために自社は存在するのかという経営理念のうえに策定されるものである。
今はまだ明確な、信じ切れるビジョンがないかもしれないが、後継者としてお客様・取引先・社員・経営者の視点から自社の将来のあるべき姿であるビジョンを考えていただきたい。会社の成長、地域の発展を願っている。
このたびの私の話がいささかなりともお役に立てれば幸甚である。講演の機会をいただいたことに改めて感謝申し上げたい。
昨日は14時すぎに家を出た。妻に駅まで送ってもらう。
春の陽気。青空が広がる。
電車に揺られて新潟市に向かった。電車で行くのは久しぶりである。
万代橋から見る景色はいつ見ても美しい。新潟市は水のまちだ。
県会議員・市会議員選挙の投開票を翌日に控える、立候補者の街頭演説を耳にして新潟駅からホテルオークラに向かって歩を進めた。
新潟県中小企業診断士協会の公務として新潟県弁護士会の役員披露会・名刺交換会に出席。法曹関係者をはじめ中小企業支援機関、士業団体、議員が出席されていた。
新会長の齋藤裕弁護士が私と同学年ということを知る。
新潟県弁護士会のマスコットキャラクター「まもるん」も出席。撫で心地は抜群。大きいが、かわいい。「ホワイトカンガルー」だという。
新潟県中小企業診断士協会は昨年度から他士業との連携強化を事業方針に掲げて取り組んできた。今年度もこの方針に変わりはない。強化と深化。今年度から具体的な形にしていく。
4/4(木)日本経済新聞の「中小企業の『終活』に伴走」と題した記事で、「円滑な店じまいは社会にとっても有益。経営者は廃業も選択肢の一つとして知ってほしい」と話す栃木県よろず支援拠点のチーフコーディネーター矢口季男氏の言葉が印象的だった。
■2019/4/4(木)日本経済新聞「中小企業の『終活』に伴走」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43290980T00C19A4L60000/
私の実家は2006年に廃業した。有限会社の酒小売店だった。有限会社といっても家族経営の田舎の酒屋だが。
酒小売業界は人口基準や距離基準などの規制がなくなり、今ではどこででも酒が買えるようになった。このような客観情勢の変化を見て、私の両親は酒屋として商売を続けていくのは難しいと判断し、廃業に向けて準備を進めた。
廃業時に借入れはなく、在庫はすべてお客様が買ってくれた。お陰さまで両親は健在で、悠々自適な生活を送られていただいている。廃業して12年が経つが、4代目だった母はこの選択が正しかったと口にすることがある。
事業承継の相談を受けていると、経営体制と財務状態、業界の今後の動向などから、事業を続けるよりも円滑な廃業に向けて取り組んだほうがよい会社がある。
前出の記事には、「廃業支援という取り組みは、国を挙げて事業承継に力を入れる時代に逆行するようにも映る」とある。対して矢口氏は「ずるずると経営を続けた揚げ句、突然死する方が社会的にマイナス」との信念を持っているということであった。
「会社を続けたい」「子どもに継がせたい」という経営者の思いはよく理解できる。しかしながら、中小企業診断士等の支援者は、そのような経営者の思いをしっかりと受け止めつつ、会社の経営状態と外部環境の変化を冷静に見て、時には廃業という選択肢を示さなければならない(もちろん事業再生の可能性も検討する必要がある)。記事にあるように、たしかに廃業支援は事業承継支援に力を入れる時代に逆行するように映るかもしれない。しかし、地域社会、そして経営者への影響を踏まえれば、それが望ましい道であるときもある。この記事を読み、あらためてそう思った次第である。
3/20(水)は長女の大学の卒業式だった。この日は休みをいただいて妻と式典に出席した。
長女とは高校に入学してから離れて暮らしている。もう7年が経った。次女も同じく高校に入学した昨年の春から離れて暮らしている。この先、この子たちと一緒に暮らすことはあるのだろうか?しばしばそう考えることがある。
田舎育ちで超泣き虫だった長女が一人暮らしをして東京の大学に通った。そんな長女であるが、最近では勇ましさすら感じるときがある。4月からは社会人。学長の言葉にあった恕の心をもってがんばってほしい。
長女をここまで育ててくれたすべての人に感謝したい。うちの会社の役員とスタッフにも感謝している。ありがとうございます。
●春分の日
せっかく妻と東京に来たので、翌日の春分の日は浅野忠信の絵を鑑賞。自由に描いているところがよかった。
昼は日本で初めてウインナーコーヒーを出したラドリオに行ったものの店休。そこで、さぼうるへ。相変わらず大繁盛だった。
先週月曜日、午後から東京に向かった。
場所は霞が関ナレッジスクエアスタジオ。東京都中小企業診断士協会・事業承継研究会の第150回記念パーティーだった。
私は平成25年に同研究会に入会させていただいた。事業承継支援について学ぶことはもちろんのこと、その当時、新潟県中小企業診断士協会で事業承継研究会を立ち上げたばかりだった私にとっては研究会の運営方法についてとても勉強になった。また、多くの人脈を築くこともできたし、執筆にも関わらせていただいた。感謝の念に堪えない。
150回の開催は容易なことではない。会長をはじめ役員の方々の努力に敬意を表したい。
神田の定宿近くにある馴染みの店でもう一杯。700mlのビッグハイボールのキャンペーンに一瞬おどろいたが、700mlくらいあっという間に飲む人は多いだろう。なんて他愛もないことを考えながら生ビールをいただく。